気楽に、気長に、前向きに
透析治療についての「不安」、「疑問」、「悩み」様々な問題を一緒に考えてみませんか
自己紹介がてらまず、直近の血液検査のデータを紹介します
ご覧の通り、尿素窒素とクレアチニンの値が高いのは当然として、その他の値は、まあまあ許容範囲に収まっていると思います。
またカルシウムとリンのバランスは骨や心血管系に影響を与えるため、人工透析患者にとって非常に重要です。
特に注意すべき検査項目「あくまで私見です」
尿素窒素・クレアチニン
腎機能の重要な指標ではありますが、どうしても基準値より高値を示します。
尿素窒素とクレアチニンを管理するためには、以下の点に注意することが重要です。
透析治療の最適化: 透析時間、透析液の流量、透析膜の種類などを調整することで、尿素窒素やクレアチニンの除去効率を高めます。
食事療法: タンパク質の摂取量を制限し、カリウムやリンなどのミネラルの摂取量を調整するなど、腎臓への負担を軽減する食事療法を行います。
医師と相談の上適切な透析を心がけましょう。
カルシウム・リン
各検査施設で多少の数値の違いはありますが概ね
カルシウム 8.6~10.2mg/dL
リン 2.5~4.5mg/dL
一般的にカルシウム×リンの値が35~55mg/dl以内に収まるのが理想です。
ちなみに今回の私ののデータではカルシウム(8.2)×リン(4.4)で36.08mg/dlとなります。
上記の理想範囲に数値を収めるには、毎日の食事に注意し、リン吸着剤をしっかり服用することです。
①食事: リン含有量の多い食品(乳製品、豆類、ナッツ類、)(加工食品ソーセージ、ハム、ベーコン、インスタント食品など)
②薬物療法: リン吸着剤の服用、私場合は現在「炭酸ランタン(ホスレノール)」と「スクロオキシ水酸化鉄(ピートル)」を服用しています。
皆さんは、主治医の先生と相談の上ご自分に合った薬をお選びください。
カリウム
各検査施設で多少の数値の違いはありますが概ね
カリウム 3.5~5.0mEq/L
高カリウム血症は、不整脈や心停止などの重篤な状態につながるリスク、高値になると不整脈などのリスクが高まります。
血液透析患者は、一般的に1日1,500mg~2,000mg以下の摂取が目安とされています。(とは言え2000mgと言われてもその都度口にする食べ物のカリウム量を把握出来る訳もなく、果物、野菜、豆類、等の摂取に気を付けて、担当の医師や栄養士に相談し、自分に合った食事療法を立てることが大切です)
ヘモグロビン
各検査施設で多少の数値の違いはありますが概ね
成人男性: 13.0~16.6 g/dL
成人女性: 11.4~14.6 g/dL
貧血の指標となります。透析患者さんは貧血になりやすいので、定期的にチェックが必要です。
基準値はあくまでも目安です。
ヘマトクリット (Ht)
各検査施設で多少の数値の違いはありますが概ね
成人男性:40.4~51.9%
成人女性:34.3~45.2%
血液中の赤血球の割合を示し、貧血の程度をより詳細に評価する際に用いられます。
基準値はあくまでも目安です。
アルブミン
各検査施設で多少の数値の違いはありますが概ね
3.7~5.5g/dL
タンパク質の一種で、栄養状態や肝機能の指標となります。
栄養状態の指標: アルブミンの値が低いと、栄養不足の可能性があります
合併症のリスク: アルブミンが低いと、感染症や心血管系合併症のリスクが高まります。
アルブミン値を適切に維持するためには、医師や栄養士とよく相談し、治療計画に従うことが大切です。
基準値はあくまでも目安です。
CRP
各検査施設で多少の数値の違いはありますが概ね
0.30mg/dL以下
炎症反応の指標となり、感染症や炎症性の疾患を評価する際に用いられます。
基準値はあくまでも目安です。
ほかにも検査項目は、多岐にわたりますが患者さんそれぞれの身体状態により注意すべき検査項目は変ってきます。
上記項目はあくまでも私見ですのでご注意ください。